理事長室から 理事長室から

Vol.7

―青陵学園2023年の課題―

年頭のご挨拶

皆さん、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2023年の年頭に当たり、新潟青陵学園理事長として、いま気になっていること、脳裏に浮かんでいることの一端を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

<激しさを増す少子化の濁流>
まず、昨年の状況です。日本社会では、コロナ禍が収まらない中で、少子化の傾向に拍車がかかっています。昨年の出生数は80万人を割り込み、過去に例のない「超少子時代」が加速しています。また、既に顕在化していた少子化の流れは、今春の青陵学園入学者にも大きな暗い影となって表れています。幼稚園・高校に加え、短大・大学の志願者数もさらに厳しさを増している状況です。まさに、わが青陵学園が生き残りをかけた正念場を迎えていることがはっきりとしてきました。

<「ミッションービジョン」策定に全員が参画を>
この荒波にどう対応するのか。一つの対応策が昨年9月から取り組んでいる「新潟青陵学園 将来ビジョン」策定に一層力を入れることです。幸い、ビジョン策定プロジェクトチーム(PT)が精力的に討議を重ねてくれています。将来ビジョン策定の中で、建学の精神を確認し、その原点を踏まえて今後の学園の存在意義・理由を明らかにする「青陵ミッション」を定めていくことは、大変に重要な作業です。「2040ビジョン」を探りつつ、青陵ミッションを確定していくに当たり、「全員参画」を求めることにしました。全員が参画する形で良い将来ビジョンを策定していきます。

<見え始めた改革の方向性>
将来ビジョン策定作業で認識を深めながら、多くの方からご意見をいただく中で改革の芽出しも進んできましたし、昨年は職員チームの人事異動や研修など、改革の土台づくりも実施しました。学園のDX化や短大の魅力アップワーキンググループの議論も進んでいます。まだ、改革の具体方向決定まではいきませんが、いくつかの改革方向が見えてきました。

私が青陵学園の理事長になって丸1年となります。2022年度の理事長ミッションとして、「新潟青陵学園を持続可能にする土台をつくる」ことを掲げさせてもらいました。年度内に「青陵学園 将来ビジョン」を明確にし、新年度からは「ビジョン実現のための改革実践」へと歩を進めていきたいと思います。また、中学生の20人に1人が不登校となっている状況や社会のデジタル化への対応等も喫緊の課題です。新潟青陵学園の教育活動へのご協力をお願いして、新年のご挨拶とします。

2023年1月5日
新潟青陵学園理事長 篠田 昭